トートバッグに印刷する方法は1つではありません。どの方法で印刷するのが良いのかは、素材や枚数によって異なります。印刷できる色数も印刷方法によって違います。また、バッグ自体の色と印刷する色の組み合わせで、あまり綺麗に仕上がらないものもあります。素材、枚数、デザインなど全てが決まってから印刷方法を選ぶこともできますが、とりあえず枚数だけは決まっているなどどいう場合などは、印刷方法を決めてから、印刷できる色を決めてデザインするという手順も考えられます。そういったことを考慮して注文するべきですが、あまり実績がない会社だと細かい部分が分からない可能性もあるので注意しましょう。
シルク印刷について
シルク印刷とは一般的にトートバッグの印刷に使われている方法です。生地への定着度が高く仕上がりが綺麗です。1色につき1枚版を起こすので、枚数が多いと1枚当たりの単価が安くなります。使用する色が少ない場合も安く仕上げることができます。しかし、グラデーションなどの微妙な色具合を出すことができないので、細かいデザインには向きません。
基本的にはどんな素材のものにも印刷することができますが、保冷保温機能のついた素材には印刷することができません。また、ネイビーやブラックといった濃い色の素材色には、綺麗に仕上がらない色もあるので注意が必要です。
色見本をサイト上に載せているところもありますが、パソコンやスマートフォンの色見本は色の再現方法が印刷物とは違うため、若干違って見えてしまいます。経験豊かな会社にお願いしてアドバイスしてもらった方が良いでしょう。
熱転写カラー印刷について
熱転写カラー印刷は特殊なプリンターでフルカラー印刷を行い、それを転写シートを利用してプレス機で素材に熱圧着する方法です。色数が多い場合やグラデーションなどの繊細なデザインにしたとき、または写真をプリントしたいときにおすすめの印刷方法です。色数でコストは変わりませんが、サイズによって変わってくるので、大きいものに印刷するときにはコストがかかります。
シルク印刷と比べると納期がかかるものの、シルク印刷が限られた色しか使用できないのに対して、細かい色味を使うことができます。オリジナルトートバッグ作成するときにはこのようなものを作りたいというイメージがあるでしょうが、コスト面などを考慮しなければならないときには、デザインが限られてしまうこともあります。コストを抑えつつ適切な表現をするにはどうすればよいのか、あらゆる面で相談できアドバイスをくれる会社に注文することをおすすめします。